鼻くそポイ捨て機の映画日記

映画見ておもったこと。ネタバレします。

みた

労働に完全に疲弊し、摩耗し、映画すら見れないようになっていた。どんどん仕事に割り切り方を見つけて、私生活と分けて考えられるようになった。そうしてやっと「好きだった君へ P.S.まだ好きです」を見たのである。

好きだった君へのラブレターは随分と前に見た。1年前ぐらい。

好きだった君へのラブレターはものすごくキラキラしていて、恋愛!青春!って感じがして大好きだった。

 

正直いって第一作目のほうが好きだった。第二作目はジョンアンブローズがかわいそうで、どうも痛すぎて見られなかった。中学生のころ淡い恋心を抱いていた女の子から”今”連絡がきて、ときめかない男子がいるのであれば教えてほしい。そして思いもよらない場所で運命の再開。そんなのまた恋に落ちるに決まっている。

ララ・ジーンはジョン・アンブローズの心を弄べるだけ弄んでピーターとの愛を確かめ合ったのである。キスまでしておいて!ジョン・アンブローズは優しい男だと思う。一度目、ララ・ジーンがピーターとの関係を明かさないままにジョン・アンブローズと過ごしたこと。裏切られたような気持がしただろうに、ジョンは優しく受け入れてくれて、許してくれた。二度目。キスまでした。それなのに、ララ・ジーンは自分が被害者みたいな顔をして逃げた。それで、ピーターの所へ戻った。

傷つけるだけ傷つけたジョン・アンブローズには何もなしで、ジェンと仲直りして、自分にだけいいようにしておしまい。それは人生としては正しい形なのだろうと思う。人生はそうだ。自分だけよかったらいいのだ。みんなそう思っている。思っていなかったとしても無意識にそういう選択をしている。自分が、自分の周りがよくなるように。自分の人生がより良くなるように。そのためには他のどうでもいい人たちはどうでもいいのだ。ララ・ジーンはまたボランティアで老人ホームへ行く。そうしたらまたジョン・アンブローズに会う。何事もなかったかのように笑って、それで何事もなかったかのように人生を進めていく。そのたびにジョン・アンブローズはひどく傷つくんだろう。考えるだけで胸が痛い。

自分以外の人の人生をここまで考えること自体間違っているんだろうか。ジョン・アンブローズにとっては思春期の一瞬のことで、大人になったら「思春期の思いでで」として片づけられるのだろう。でもそうなるまでどれだけ傷つくのかな。

映画を見るのは第一作目まででやめておけばよかったな。